原発通信 256号2012/07/11発行
![]() ![]() ![]() 【日時】7/13(金)18:00~20:00 予定> 「社員のプライバシー保護の対策を取ったうえで公開」 ▶東電会議録画を公開へ 経産相「事実上の行政指導した」 【東京電力は10日、福島第一原発事故が起きた直後の幹部のやりとりを収めたテレビ会議の録画や音声の記録を公開する方針を固めた】 しかしです、「社員のプライバシー保護の対策を取ったうえで公開」というのです。都合の悪いところは、無言か、ピーという音が入っている? まともに信用できません。そういう連中なのですから。 ▶女川原発:3号機の燃料カバーに損傷 地震が原因か 【東日本大震災で運転を停止した女川原発3号機(宮城県)で、当時原子炉内にあった燃料集合体を覆う金属製のカバー(全長4.5メートル)の一部が欠けているのが見つかったと発表】 【損傷は震災後に原子炉から使用済み核燃料プールに移動させた燃料集合体560体のうち1体で6月15日に見つかった。上端の一部が長さ1.9センチにわたって欠けていた。カバーの機能に影響はなく、放射性物質の漏えいもないという】 これも変です。国会事故調の報告書発表を待ってということだったのでしょう。核燃料を衝撃から守るものだそうですが、それが地震で破損した。「ああ、そうでしたか。何事もなくてよかったです」と済ます問題ではないと思います。わざと壊れやすくして衝撃を吸収するという方法がありますが(自動車など)、核燃料はそれでは済まないでしょう。壊れたら困るものなのですから。原発ゴロの連中が、福島は壊れたが新型の女川は安全に停止したと言っていましたが、その根拠が問われるのではないでしょうか。原発はどうやっても地震には勝てないということの証明です。 ▶秘密会議:原子力委員長らを刑事告発へ 東京の弁護士ら 都内の弁護士たちが刑事告発するとのことです。各専門分野の方たち、原子力マフィアの犯罪をそれぞれの分野から告発してもらえないでしょうか。まあ、ひっかからないように、向こうは弁護士、会計士、税理士等をつけてやっているのでしょうが、完璧というものはないと思うのです。そこを探し出し追及していただけたらと思うのですが。 【近藤駿介原子力委員長ら27人を、国家公務員法(守秘義務)違反容疑などで検事総長に刑事告発する。職員以外に知らせてはならない場合に指定される「機密性2情報」を含む32件402ページについて、秘密の漏えいに当たると主張】 【10件329ページに及ぶ小委員会の議案は秘密指定されていないが、国の運用例に「公表前会議資料は機密性2」と記載されており「当然秘密にされるべきだ」とする】 ▶形だけ?の国民的議論 14日から原発比率聴取会 【将来の原発比率をどうするか、政府のエネルギー・環境会議が全国各地で国民から意見を聞く会が十四日から始まる。「国民的議論を礎」にすると言いながら、時間はわずか一時間半で、意見を言えるのは各会場でたった九人だけ。「議論」というにはあまりにお粗末な内容だ】 これで、国民の意見を聞いたとされたらたまったもんではありません。安倍政権時の「タウンミーティング」なる、やらせも記憶に新しいです。 ▶全員参加の集会で国政を決める。直接民主制の… 【現代に「くじ」と「熟議」をよみがえらせる試みに、米国の政治学者が提案する「討論型世論調査(DP)」がある】 【今後、どうエネルギー政策を進めるか。政府が示した三つの選択肢から8月末をめどに一つを選ぶ過程で、DPが利用される】 【意見誘導を防ぐ方策や、参加者の公正な選び方が示されず、日程にも無理がある、との指摘】 よく考えもしないで、すぐに飛びつくダボハゼみたいな習性が民主党にはあるようです。 ▶東電値上げ:「事業報酬」見直しを 消費者委が意見書 【意見書案は、東電を通常の経営環境下にはないと指摘し、基準通りの算定には「強い疑問」があるとした】 【▽人件費の一層の削減▽競争入札の厳格な適用▽再稼働の見込みのない福島第1原発5、6号機と福島第2原発の減価償却費を原価から除外──などを求めた】 ▼今後の予定 ![]() ![]() ▶原子力委:使用済み核燃料「直接処分」に姿勢転換 【内閣府原子力委員会(近藤駿介委員長)は10日、来年度の原子力関連予算に関する基本方針を決めた。原発から出る使用済み核燃料について、地中に廃棄する「直接処分」の技術開発や制度作りに優先的に取り組むよう関係省庁に求めた。使用済み核燃料を廃棄せずすべて再利用する「全量再処理」路線を推進してきた同委が直接処分の予算化を基本方針に盛り込むのは初めて】 これとて、「ガス抜き」ではないかとうがって考えてしまいます。たぶんそうでしょう。原子力マフィアの連中、しおらしくしているはずありません。 ▶きび談語:「事故は人災」… /岡山 「国民の安全を預かる責任を放棄した」「リスクマネジメントに欠陥があった」「原子力を扱う者に許されない無知と慢心」と国会事故調が指摘した原発マフィアの連中がまだ跋扈しており、大飯を再稼働させているのです。 ▶福島第1原発事故 怒りの涙 「情報隠し」で福島・双葉町長 “まずは隠せ”が習い性になっている官僚たちの犠牲者です。情報をいかに持っているかが、すべての分かれ道です。人が知らないことを知っているからこそ、優位に立てるのです。だから、教えない、隠せとなるのです。 【10日の参院予算委員会に参考人として出席し、政府が事故直後に米側から提供された放射線量の実測データを公表しなかったことを、「(町民は)受けなくてもいい被ばくをした。この気持ちを被ばくしていない方にどうしてわかってもらえるだろう」などと、時折涙で声を詰まらせながら批判】 【野田佳彦首相は同予算委で実測データを公表しなかったことについて「関係機関の連携や情報の共有が不十分で、住民の命を守るために適切に情報を公開する姿勢が希薄だった。私からもおわびする」と謝罪】 ▶「非現実的」と批判=政府のエネルギー政策に―経団連 何が起きても、たぶんお尻に火がつき、髪の毛に火が回って初めて、何が起こっているのかが理解できるような連中が集まっているところです。それまでは、人のモノは自分のモノ、自分のモノはあげないよというようなカネの亡者たちの伏魔殿、それが経団連です。都合のいい、目先だけの数字合わせです。 【経団連は10日、政府の「エネルギー・環境会議」が提示した中長期エネルギー政策の三つの選択肢全てを「非現実的」と批判】 【経団連は、まず政府の政策が国内総生産(GDP)を実質0.8~1.1%増と想定していることについて、「日本再生戦略」で目標とする名目3%増、実質2%増と「整合性がない」と指摘。「戦略で示した経済成長に必要なエネルギーを確保できない恐れがある」と】 ▶秋田 ごみ焼却施設で9人搬送 ゴミ焼却場ボイラーでの事故です。「警察は業務上過失傷害の疑いもあるとみて」と。これに比べ、今のところ事故による直接の死者が出ていないからか、福島では業務上過失傷害での捜査すらありません。全世界に放射性物質をばらまき汚染し、十数万の人々が故郷を追われ、戻ることもできなくなっているというのに。変です。 ▶山口知事選 いつのまにか復活 利益誘導&ドーカツ選挙 「コテコテ自民党型選挙」だそうです。 【防府市内のホテルで開かれた山本氏の決起集会だ。ユニホーム姿の地元建設業者もズラリと揃った中、安倍晋三・元首相と高村正彦・元外務大臣が講演したのだが、その中身たるや、かつての利益誘導型選挙そのものだった】 【安倍は「消費増税の3党合意に『経済弾力条項』があって名目経済成長を3%にしましょうと書いてある」と指摘、公共投資の必要性を強調した。続いて、山本が挨拶に立ち、「県内の産業を再起動させるためには、港湾をはじめ道路のアクセスなど基本的なインフラ整備を最大限の努力で進めなければならない。県政に王道はない。最優先でやるべきこととして、この問題に取り組む覚悟でございます」と】 ▼原子力ムラ 今日の「No problem!」 「No problem!」というには、問題が大きすぎるのですが、原子力マフィアの連中としてはそんな軽い気持ちなのでしょう。 ▶この国と原発:第6部・輸出の最前線で今 受注合戦、震災後も 「福島の事故後も新興国の建設意欲は失われていない」そうです。エネルギーがとか何とかという問題ではないです。要は、カネになるからです。ただそれだけ、されど、カネの世界です。 しかし、困ったことに原発、核兵器にも転用できる──というよりそもそも核兵器から始まったのですから──というところが痛いのです。“三方一両得”といかないのが、この問題なのです。 ▶狙いは核武装? 「六カ所村」延命? 速くて軽い「原子力基本法」改正 【立法に携わった人々を取材した限り、プルトニウムの軍事転用をめざすという明確な意志は読み取れなかった。あえて言えば、最近の原子力政策見直し作業の軽さ、頼りなさを象徴する逸話ではないかというのが私の判断】とは、山田孝男毎日新聞政治部専門編集委員です。 【エネルギー政策に明るい官僚はこう推理している。「やっぱり六カ所村(核燃料再処理工場=青森県)でしょう。『脱原発』が進めば無意味な施設になってしまいますが、国策としての軍事転用(核武装)の拠点なのだという文言を法律に書き込めば生き残れますからね」】 【原子力関係法の草創期、その整備に関わり、原子力法制の著作もある専門家(言わずもがな、原発維持派である)に感想を聞いてみた。その人は怒りを交えてぶちまけた。「基本法ってそんなに軽いものかね。自衛隊法の付則で憲法9条を変えるようなものじゃないか」】 ▼寄せられた情報 金曜日行動、全国的に波及しているようです。 先ほど、鹿児島の仲間から、下記のように行動を起こすとの情報が寄せられました。一歩、一歩、確実に、多くの人を呼び寄せ、奴らを追いつめていきましょう! ¡No pasaran!(奴らを通すな!) ▶7/13(金)午後6時! 対鹿児島県庁、川内原発再稼働反対の緊急抗議行動に起ち上がろう! ◎鹿児島県知事選の開票結果が判明した翌々朝=7/10(火)の南日本新聞一面左欄記事で、早速、伊藤知事が、堂々たる「再稼働宣言」をやらかしてくれました。 ◎曰く、今回の選挙を「再稼働の必要性を明確にした最初の選挙」。「再稼働を進めるに当たって、票数は一切関係ない」。(40万票対20万票という結果は)「当初予想したとおり。現在の状況に一番相応しい妥当な結果だ」。「国が主体であり、国が責任を持ってやるべきだ」・・・・・ ◎“勝てば官軍”を地で行く、勝ち誇った言葉の数々です。ここには、20万人の有権者の再稼働反対の強い願いが受け入れられる余地などミジンもなく、反対論は一切無視し、すべてを蹴散らかしてグイグイと進むのだ、という決意に満ち溢れています。 ◎私たちは、この伊藤知事の動きを予測し、東京の官邸大包囲の行動と連携・呼応した動きを当地でも速やかに起こすべきではないかというように、開票速報判明直後から考えました。私たちは、どうすれば、これからの伊藤知事の素早い動きに対応できるのか?有志で懸命に議論をしました。 ◎鹿児島県民20万人の支持者の声にビビッドに応え得る道は何か?それは、川内原発再稼働阻止に至るまで、東京の官邸包囲行動に呼応して、直ちに今週から、毎週金曜日の夕刻、対鹿児島県庁の抗議行動を起こし、粘り強く継続していくことではないかと考えました。 ◎そこで、早速、来たる7/13(金)午後6時、県庁前にて、この長い戦いの火蓋を切りたいと思います。伊藤知事に対し、心からの憤りを覚えておられる方々、思い思いの旗・プラカードなどを手に、是非ともこの行動にお集まり下さい。みんなで力を合わせて、川内原発を再稼働阻止に追い込む、息長い戦いを開始しましょう! 2012.7.11【呼びかけ】 かごしま反原発連合有志 ▼トンデモナイ話 ▶批判姿勢から一転…橋下市長が首相を高評価 【橋下市長「やっぱり野田首相はすごいですよ。集団的自衛権についてもこれから議論されて、TPP(=環太平洋経済連携協定)についても参加表明するとか、当初言っていたことを着実に進めている。大阪都構想も5党と協議して決めたでしょ。税も上げられて、これから社会保障の議論もしていく。もう自民党と民主党の中で再編が起こるんじゃないですか」】 ▶大津市のいじめ自殺問題 ここ数日、大きく取り上げられていますが、昨日の大津市教育委員会の記者会見での教育委員会の言いぐさ、これも変です。原子力ムラと同様、何が起きても、まずは「No problem!」といっておこうと。 アンケートに書かれていた、「自殺の練習と言って首を絞める」「葬式ごっこ」などの「記載に気づかず」、「事実の確認もその時点では行っていなかった」などといっているのです。 普通、このような問題での調査で、チェックしなければならない文言というのがありますが、それを見逃したなどと見え透いた嘘を平気でつけること、もうこれ、わが国の「文化」になったともいえるでしょう。しかも、「気づいていない」のに事実の確認をしていなかったなどと論理が通らない。「気づいていたが、確認を怠った」というのが普通です。えっ、学校=教育現場の常識は、昔から世間の非常識だって。そう言われていましたね。そのような風潮にダメ押ししたのが、福島第一原発事故での東電、政府の対応です。それがさらに拍車をかけたともいえます。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120710/k10013491171000.html
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