原発通信 260号2012/07/18発行
![]() ![]() ![]() 当日は、4番出口のみのようです。警察の規制が強化! 【日時】7/20(金)18:00~20:00 予定 【場所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯 全国14か所で同様の抗議行動が展開 ▼鹿児島でも行われます! 7.20(金)対鹿児島県庁、川内原発再稼働反対の緊急抗議行動に起ち上がろう!第2回 志賀、大飯、敦賀の下に活断層! 志賀原発 活断層なら廃炉! 以前から識者が、断層の存在を指摘しつつも、「直ちに影響を与えるものではない」と無視を決め込んでいたが、3.11以降、無視できない状況に追い込まれてきたということです。しかし、知っていてその上に原発などというものを平気でつくれる神経、いくらカネのためとはいっても常軌を逸しています。要は、この会議でのやり取りは、これまで原子力ムラが言ってきたことなど、信頼に値しない。それを確認したということなのです。 さらに、NHKによると、敦賀原発も怪しいというのですから、若狭湾一帯にある原発銀座と呼ばれるところにあるものすべてが「活断層」上にあるということでしょう。しかも、その上にある大飯原発4号機は、今夜再稼働するというのですから。 ▶<保安院>志賀原発の活断層濃厚…専門家会合、国の審査批判 【17日、専門家会合を開き、北陸電力志賀原発1号機(石川県)の直下を走る断層について、専門家から12万~13万年前以降に動いた活断層の可能性が濃厚との指摘が相次いだ。また、関西電力大飯原発(福井県)の敷地内を走る軟弱な断層「破砕帯」の現地調査を求める声も続出した。再調査が避けられない状況となり、保安院は「意見は重い」として、両原発の追加調査を月内にも決める方針だ】 【問題となったのは志賀1号機の原子炉建屋直下を通る「S-1」と呼ばれる断層。国の耐震設計審査指針は12万~13万年前以降に動いた活断層の真上に原発を造ることを許していないため、活断層の場合は立地不適格となり、廃炉を迫られる可能性もある】 【3号機が再稼働した大飯原発については、関電が新たに破砕帯を断片的にとらえた写真を提出して説明した。しかし、専門家は「全体像が分からない」と関電の対応を問題視。「これ以上、説得力のある資料は期待できない。(活断層かどうか)判断するための調査が必要だ」などと現地調査を求めた】 ▶大飯原発 亀裂調査求める意見 【福井県にある敦賀原発では、2号機の近くの地中にある「破砕帯」と呼ばれる亀裂が活断層の可能性があるなどと専門家から指摘されたことから、原子力安全・保安院は、各地の原発の亀裂について専門家の意見を聞いています】 ▼今後の予定 ![]() ▶<福島第1原発>4号機燃料 試験取り出しを開始 小出裕章さんが以前言っていましたが、問題は使用済み核燃料です。これをどうするか…。 「核物質防護上、…」などというとんでもないものを扱っているということ。そういうものが全国に「無防備」であるということなのです。 【東京電力は18日午前、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管している未使用燃料2本について、試験的な取り出し作業を開始した。東電は、燃料の腐食や破損の状況を調べたうえで、来年末までに本格的な燃料回収に着手する方針】 【東電は「核物質防護上、スケジュールなどの詳細は答えられない」としている】 ▶「反省報告書」提出を=原子力委を批判-国会事故調・野村委員 【国会事故調査委員会委員を務めた野村修也中央大法科大学院教授は17日、原子力委員会の会合に出席し、「原発事故は人災」と断定した調査報告書について「わたしたちの報告書を受け止めたと言うなら、原子力委として反省報告書を1カ月以内に出してほしい」と求めた】 【近藤委員長は会合後、野村氏の提案について「原子力委の在り方を議論する中で考えたい」と述べるにとどめた】 ▶原発危険度ランキングを読む 超党派議員の会発表、専門家「ほぼ妥当」でも「下位も安全でない」 【東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)、「調査は数日でできる。実施すべきだ」と訴える】 【井野博満・東大名誉教授(金属材料学)は「老朽化した美浜1号機、玄海1号機が『即時廃炉』に含まれなかったことに疑問が残るが、ランキングはおおむね妥当だと考える。今後は老朽化を重視して検討すべきだ」と評価する。「ただ、ランキングには『危険度が低いから運転してもいい』という理由付けに使われる危険があることを認識すべきだ」と付け足した】 【京都大原子炉実験所の小出裕章助教も疑問を口にする。「順番で事故が起きるのではない」】 ▼ランキング表、毎日新聞のこの記事では読みづらいので、河野太郎氏のブログが見やすいです。 エネルギー聴取会、博報堂が7800万円で落札 コンピュータを使い、乱数表を用いても各電力会社とその関係者(もんじゅの日本原子力研究開発機構)が「当選」とは、それ以外の人はいないという証明なのです。 この聴取会、博報堂と電通の2社しか入札していないそうです。そして落としたのが博報堂。電通がいくら吹っかけたかと言うと、なんと1億2千万円!です。博報堂は78,540,000円。 ▶<エネルギー聴取会>福島市内では県民優先へ 細野担当相 【細野担当相は「関東の方の意見が表明されると、非常に違和感をもつ方も多いと思う」とし、「福島でやる意味は福島の人の意見を聞くこと。その会自体を福島県の方の意見を聞く会にしたい」と】 ▶電力社員の意見表明認めず=「疑念生じさせるな」と首相指示―エネ政策の聴取会 【野田佳彦首相が、首相官邸を訪ねた古川元久国家戦略担当相に「聴取会に対するいささかの疑念も生じさせてはいけない」と指示した】 ▶次々と明るみになるエネルギー政策意見聴取会の八百長 【その事自体が八百長であることは明白だ。 法律を通すためのアリバイ作りとして、採決直前に公聴会を行なうのと同じ手法だ。 政府の結論はとうに決まっているのに、一般の専門家から様々な意見を聞いて参考にしました、という奴だ。 それと同じ構図の聴取会である。 (略) よりによって原発維持の八百長である。 それがばれた時の細野原発担当相の言い訳がまた噴飯者だ。 抽選で中立に選ばれたのでご理解願いたい、だって。 この細野大臣は原発事故問題を一手に引き受けている。 見てくれがよくて女性に持てると評判らしいが、ガレキ問題とか除染問題とか、被曝問題とか、およそ政府の原発事故対応問題について一貫して国民を騙し続けてきた政治家だ】 ▶社説:原発の意見聴取会 ずさん過ぎるやり方だ 【聴取会の仕組みそのものにも疑問がある。発言者が一方的に考えを述べ、質疑も議論もない。意見はまったく集約されないが、これをどうやって政策決定に反映させるのか】 【事務局を務める広告代理店によると、名古屋では応募者のうち原発比率0%支持が7割弱、20~25%は2割強で、仙台でも応募者の約7割が0%支持だった。こうした比率を見ると、発言者を各選択肢につき3人ずつとすることにも疑問が残る】 ▶全原発再稼働への茶番シナリオ「エネ聴取会」は博報堂が7854万円で落札 【資源エネ庁のホームページ(下記参照)を教えてくれた。 これを見ると、この聴取会は落札にかけられ、博報堂と電通が入札して、博報堂が78,540,000円で落札していたことがわかった。電通の入札した金額はなんと120,000,000円。両社の入札価格の開きがすごいよね。 入札業者が2社というのも少なくないかい。全原発再稼働への茶番「エネ聴取会」の博報堂落札価格は7854万円。この聴取会程度(11回開催)の催事で7854万というのも民間とくらべるとではべらぼうに高いのでは。それにしても電通の1億2千万は吹っかけすぎだろ】 ▶エネルギー意見聴取会:中部電、課長を注意 【中部電が17日、口頭注意していたことが分かった。同社は、口頭注意の理由について「原発事故による被災者を傷付けるような発言があったため」と】 中部電力の常識は、世間の非常識だったと。世間がうるさいから、一応、注意したということにしておこうという話です。次は、もっとうまくやろうと。 「電気事業に携わる者の役割と責任を、今一度心に決めて」などと殊勝なこと言っていますが、「到底信じられるものではありません」。 ▶北海道北部で震度4 先日もありました。私の記憶では、北海道のそんなところが震源の地震、記憶にありません。 その震源近くには、核廃棄物の最終処分場と目されている幌別町あり、幌延深地層研究センターがあります。さて、…。 ▶26年目の訂正 「原発はいらない」 双葉町の標語考えた少年後悔 【「原子力明るい未来のエネルギー」。福島県双葉町の中心街の入り口に掲げられた看板の標語だ。二十五年前、当時小学六年の大沼勇治さん(36)が町のコンクールに応募し、選ばれた。大沼さんは、一年四カ月の避難生活で「脱原発」を確信した思いを伝えたいと、今月十五日、一時帰宅した際、自ら標語を「訂正」した】 【大沼さんは「原発事故で故郷を奪われることが二度とあってはならない。日本に原発はいらない」と】 罪なことをしたものです。子どもをダシにして、安全神話を振りまいたのですから。再稼働を容認した立地自治体の方々はじめ、あなたたちのところがそうならないという保証はないのです。 ▼原子力ムラ 今日の「No problem!」 ▶大飯原発:4号機、18日夜に起動 4号機も、動き始めます。活断層があるというのに。 ▶敦賀原発:ボーリング調査トラブル 業者図面見誤り、原電も確認せず──原因発表/福井 【敦賀原発(敦賀市)でボーリング調査中に地中の配管に誤って穴を開けたトラブルで、原電は16日、作業を請け負った地質調査会社が配管位置の図面を見誤ってボーリング位置を決め、原電が十分な確認をしていなかったことが原因だと発表した。今後はチェックシートで確認する対策をとるという】 こういうミスは起こるものです。しかし、「原電が十分な確認をしていなかったことが原因」とは、よく言うものです。こんな連中、原発を動かす資質に欠けるということです。 ▶浜岡原発:電源喪失を想定 防災訓練を実施 【中部電や関連会社の約4100人が参加し、午前9時に愛知県田原市で震度7を観測するマグニチュード8クラスの地震が発生したとの想定で訓練を開始】 ▶福島第1原発:16歳少年が作業 東電発表 【東電によると、少年は昨年5月27日から6日間、同原発で被災車両の解体を担当。少年の親族が書類を提出する際、少年の生年月日を偽って記入したという】 ここにも、原発が成り立っているもう一つの面を見ることができます。 ▼寄せられた情報 本通信に「ドイツ通信」を寄せてくれているT・Kさんから以下のメールが届きました。 ▶日本の皆さんの脱原発の声、ドイツにも届いています。 皆さんお元気ですか。日本の皆さんの声がドイツにも届いています。 昨日、ARDARD(ドイツ第一TV放送局)の、午後8時のニュースを見ていたら、16日の東京での脱原発デモの様子が報道されていて、10万人の結集を伝えていました。その後、同日午後9時45分のZDF(ドイツ第二TV放送局)のニュースも見たら、ここでも大規模の集会とデモの様子が報道され、20万人の結集と伝えていました。 いずれにしても、日本でも反原発への動きが始まった!と分かる基調になっています。 今学校が夏休みで、生徒の声が聞かれないのですが、日本の成り行きに気を配っている人たちへの大きな勇気になるでしょう。頑張りましょう。 ▼どうでもいい話、ではないのですが ▶民主党:やまぬ離党ドミノ…原発再稼働も火種に 日一日と民主党がとろけるようになくなっていくのを見るような感じです。野田佳彦という人間はなんだったのでしょうか。そもそも他党と先に話をつけ、それからわが家だということじたい、逆転した発想。何をしたかったのか。民主党を解体することが目的だったといわれても仕方がないでしょう。罪は大きいし、重い。 ▼トンデモナイ話 ▶オスプレイ:配備「拒否できず」…首相に与党内からも批判 【野田首相は16日のテレビ番組で「配備自体は米国政府の方針で、(日本から)どうしろこうしろという話では基本的にはない」と答え、配備計画をめぐる要請はできないとの認識を示した】 正直というか、これほどはっきりとアメリカには逆らえないという人は近年、珍しいでしょう。多くの国民がそう感じつつ、でも民主党になったらとの思いが前回の総選挙の結果に出たともいえるのですが、結局、何も変わらないということを再認識させてくれただけです。しかし、大津のいじめ問題では、しおらしいことを言っていましたが(明日紹介します)、沖縄をはじめ、基地周辺の人たちのことなどどうでもいいという感覚なのでしょう。原発も同様に。で、何をしたかったのでしょうか。まだ過去形でいうのは早いようですが。 ▶社説:大阪市政治条例 個人の自由おびやかす 「政治的団体の刊行物の発行・配布、行進など示威運動の企画・指導、政治目的の演劇の演出・主宰などを規制し、これらは援助することも禁止の対象だ。公務時間外であっても許されない」そうです。大阪市の橋下がいう大阪市政治条例の話です。 たばこ1本吸って、停職1年です。そういう大阪市、どこへ行こうとしているのでしょうか。 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/577133/
| ||