原発通信 333号2012/11/08発行
![]() 反原連HPによると13時からのデモは中止です。 11.11反原発大行動に大結集を!! ★行動提起です!! 11.11 Jパワー本社前抗議行動・東銀座 (15時~) 大間原発建設工事再開という暴挙もあり、電源開発株式会社(Jパワー)への抗議行動を提起いたします! その後、反原発「散策」で国会前へ向かいます。 ●集合時間 14時30分~ http://2011shinsai.info/node/3081 原発問題は政策選択の問題ではない 今度の日曜日は大行動が呼びかけられています。私たちの意思をしっかりと見せつけていかなければなりません。 「あれがいい、これがいい」などという選択の問題ではないのだということ、立場によって認めるもの、認めないものでもないということです。私たち、この地球に生きとし生きるものが命を育み続けるとしたら、したいのなら結論ははっきりしています。原発から脱却すること、核から解放されること以外に選択肢はないのです。そのことを今一度しっかりと確認したいと思います。 全力を挙げ、11.11大行動を成功させましょう! 猪瀬直樹のトンデモ発言 そうした私たちの高まりに恐怖したのか、鈍感なのか、石原慎太郎辞任後、副知事を務めている猪瀬直樹、なんとトンデモ発言をツイッターでしているとのことです(下記)。「明治公園から日比谷公園までデモする根性なくてなにが反原発だ」と吠えているそうです。情報を寄せていただいた方も言われていますが、「表現の自由」「集会の自由」という基本的人権の問題に抵触する事案なのだということを全く理解していないようです。「やる気」の問題にすり替えているトンデモ男です。この男、石原同様、品性の欠片もない。道路公団オタクでならして政治という世界に足を突っ込んだだけの男。そんなのが次期都知事候補者として名が挙がっています。 「一企業のみの努力では到底対応しきれない」ならば原発から撤退しかない 「一企業のみの努力では到底対応しきれない」「合理的な見積もりができない」「やや楽観的な想定で策定した」「思いがいたらなかった」、いやはやなんと言ったらいいのか、とても責任ある地位にいる人たちの言葉とは思えません。 「一企業のみの努力では到底対応しきれない」などとよく言うよと思います。うまい汁は「一企業のみ」、他には分け与えません。まずくなったら「みんなで分かち合い」ですか。話がうますぎます。そもそも「一企業のみの努力では到底対応しきれない」ものを日本では54基もせっせとつくり続けてきたのです。そのことに立ち戻らなければなりません。 「残りの人生をささげる」といった東電の副社長。浪花節はもう結構です。 原発立地「地震、風、津波、地滑りが起こらないところに」──これ規制委員会の言です 大飯原発の敷地内に走るF6という断層をめぐって規制委員会内で活断層か否かで議論がされています。ツィッターでジャーナリストの神保哲生さんが、規制委員会では原子力の立地として「地震、風、津波、地滑りなどにより大きな事故が発生しないと考えられるところ」としているのに、「なぜ活断層か地滑りかの議論に時間を浪費するの?」と書き込んでいます。私も早速アクセスして確かめてみると、確かにしっかりと書かれていました。
▶大飯・破砕帯、議論に科学的根拠を 「あやふや」福井県は疑問視 昨日(7日)の、関西電力を呼んでの会合前、5日付の福井新聞ですが、「あやふや」は言うにとどまらず、県から関電を呼んで「一体何を聞くのか」と言われるしまつです。そりゃそうです。関電が「大丈夫です」としか言わないのは決まり切っています。そんな「自明」のことをわざわざ聞いてどうするのかです。 【敷地北側の台場浜付近のトレンチ(試掘溝)について、島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授)は会合で「すべり(地層のずれ)があって12万5千年前以降のものとみられる。活断層によるものと考えて矛盾はないが、地滑りの可能性が否定できるわけではない」と表現。“濃いグレー”との印象も漂わせたが、結論は見送った。 こうした議論に対し櫻本企画幹は、この地層のずれとF―6断層との関係性を含め「全く分からなかった。説明されていない」と指摘。「5人という少人数であやふやな議論をしていてはいけないのではないか」とも語り、学術的に明確な判断根拠を地元に示すよう要求。今後の審議スケジュールを示すことも必要とした。 7日の次回会合で関電の意見を求めることには「一体何を聞くのか」と規制委の姿勢を疑問視】 ▶東京電力:国に支援要請 中期経営方針を発表 【社外取締役ら7人の共同記者会見では「(事故対策費用が膨らむなどし)総合計画の前提が崩れつつある」(数土文夫JFEホールディングス相談役)などの懸念を表明。国の追加支援を受けられれば、総合計画を見直す意向を明らかにした】 これを開き直りといわずしてなんというのでしょうか。 「一企業のみの努力では到底対応しきれない」と強調したそうですが、ならば、原発事業からの撤退以外選択肢はないというべきです。はっきりと「原発なんて一度事故起こしてしまったら補償はもとより、除染だの廃炉だのといったらとてもじゃないが採算が合わない」と潔くいうのが筋です。 ▶東京電力:膨らむ費用、実質国有化100日で重大岐路 【東京電力が7日、政府に福島第1原発事故対応への追加支援を要請したのは、除染費用の拡大などで実質国有化時に策定した「総合特別事業計画」が抱える矛盾を覆い隠せなくなったためだ。しかし東電に対する社会の不信が根強い中での追加支援は容易ではない。東電は7月の実質国有化からわずか100日で重大な岐路に立つことになった】 【特に強調したのが、賠償や廃炉費用の拡大見通しだ。除染の範囲を政府方針の通り年間被ばく線量1ミリシーベルトまで拡大した場合、除染を含む賠償額は10兆円規模に拡大する可能性があると指摘。東電は賠償関連費用を原子力損害賠償支援機構法に基づき原賠機構から立て替えを受けているが、立て替え上限額は5兆円で追加対策が必要とした。福島第1の廃炉費用も現時点の引当額約1兆円を大幅に上回る見通し。先行き不安から人材流出も加速しており、このまま行けば「賠償や廃炉の責任を果たしていくことが困難になる」と訴えた】 【しかしこの窮状は、元々予想されたことだ。廃炉引当金は過去の原発事故を参考に算出。福島事故が前例のない過酷事故だったことを考慮しなかった。除染費用に至っては「合理的な見積もりができない」(東電広報)として総合計画に計上すらしていない。政府や東電が公的資本注入の環境を整えるための手段として、総合計画を「やや楽観的な想定で策定した」(原賠機構幹部)ことが元凶だ】 「合理的な見積もりができない」と今ごろ同情をかうように言いだしています。本当に、この会社はしらばっくれているというのか、どうせ俺たちのこと潰せないし、放り出せもできないんだからと足元を見透かした物言いです。 10兆円という数字も「えらくかかりそうだから、とりあえず10兆とでも言っておこう」というくらいの話でしょう。大型公共事業と同じ、手をつけてしまったらこっちのもの。後になって「いや完成させるのには、諸般の事情で後これだけの追加が必要になりました」といえばいい、というくらいの感覚でしょう。 ▶福島第1原発事故 東京電力の復興本社代表、石崎氏決意 「復興は会社の最優先課題」/福島 【県内に来年1月設立する福島復興本社(仮称)の代表に就任する石崎芳行副社長が福島市で会見を開き、「復興は会社の最優先課題。第二の古里である福島に残りの人生をささげる」と決意】したそうですが、何をするかです。 【佐藤雄平知事らが求めている県内の原発全基廃炉については「国のエネルギー政策がはっきりしない中で扱いは未定」と明言を避けた】とのことですから、言わずもがなです。 ▶空間放射線量:モニタリングポスト改修 1割低く測定 【文部科学省が福島県や近隣県に設置した675台の「可搬型モニタリングポスト」全てが、実際よりも約1割低い空間放射線量を測定していたと発表した。検出器の隣に設置したバッテリーが遮蔽(しゃへい)効果をもたらしたとみている】 【同省によると今年5月以降、福島県内の自治体や住民から「空間線量が適切に測れていないのではないか」との指摘が相次いだ】 【内閣府原子力災害現地対策本部の木野正登広報班長は「バッテリーで遮蔽されるとは思いがいたらなかった」と謝罪】 ▶原子力規制委:放射性物質拡散予測 お粗末ミス、住民憤り 県の「違和感」で判明 【九州電力が原発過酷事故時の放射性物質の拡散予測データを誤ったのは、三つのミスが重なって起きた。データ入力時に「着目方位」という言葉を取り違えたうえ、十分にデータを確認しないままで、社内の一部で誤りを指摘する声があったのに放置していた】 【「着目方位」という言葉は風が吹いてくる方向を示すにもかかわらず、「風が吹いていく方向」と取り違えていた】 この世界の人たちは、どうも科学とか、言葉の定義とかからは無関係のようです。思い込みというのは誰にもあります。私だってそうです。しかし、誰にもとか、あんただって、ということでは済ましてはならないものもあります。原子力ムラの連中には、「大丈夫っていえば大丈夫」「安全っていえばアンゼン」「爆発しないっていえば爆発しない」…ということで、一切の思考をそこで停止してしまう性向があるようです。 ましてや指摘があったのに放置していたとは、これもう彼らの「文化」としか言いようがありません。こんな連中に任せてはだめです。 ▶発送電分離:電力分社化求める声強く…経産省委員会 【具体的手法として、送配電部門の運用を中立機関に委ねる「機能分離」と法的分離の2案を併記していた。 7日の会合では、機能分離の場合、送電網の所有者と運用主体が異なるため、保守点検や設備投資がスムーズに進まない可能性があることなどから、法的分離が優勢となった。一方、法的分離は送電会社と電力会社との資本関係が残り、中立性に懸念があるため、送電会社の役員・幹部社員が発電会社や小売り会社に戻ることを禁じる対策なども示された。今後、制度変更に伴うコストなどを比較して2案を絞り込む】 ▼寄せられた情報 ▶トンデモ東京都副知事 下記の猪瀬のツイッターを読んでいただきたい。石原と同類ですね。「やる気」の問題ではなく、集会の自由を制限したことが問題なわけで、こんな詭弁がまかり通るのなら権力はやりたい放題できちゃうわけです。 次の知事選立候補するかどうかは知りませんが、こいつは「ボケてない石原」、打倒の対象です。東京都が、東京電力の株主であり、経産省を上回る天下り職員を送り込んでいることを忘れてはなりません。 以下、猪瀬直樹ツイッターより ①亀井静香氏から1カ月ほど前に電話があり、日比谷公園を反原発デモの出発地として許可しろと言うから、あなたお巡りさん出身だから知っているでしょ、学生運動が盛んな時代、明治公園に集まり青山通りから国会付近へ行き日比谷公園は流れ解散の「一時使用」でしょ、と記憶を確かめてやりました。 ②日比谷公園でなく日比谷野外音楽堂はメーデーなどいろいろ利用されている。亀井さん、野音を取れば?と勧めたら、もう埋まっているのだよと言うからそれは単に不手際でしょと返して、明治公園から日比谷公園までデモする根性なくてなにが反原発だ、日比谷から国会なんてやる気があるの?です。 デモの常識。明治公園は日本青年館横のかなり広いスペース、数万人は集まれる。地面はコンクリート。休日にフリーマーケットなどで使われている。青山通りから虎ノ門経由で国会周辺、日比谷公園へ。日比谷は花壇と噴水だから流れ解散の場。集会の自由あたりまえ、やる側の根性とセット。 http://mobile.twitter.com/inosenaoki 米大統領選報道や福井県小浜市の騒ぎはなんだ。 満面の笑みで報じる昨夜(7日)のNHKニュース9の大越キャスター。何が嬉しいのか、楽しいのかわかりません。人気アイドルや芸能人の追っかけ取材じゃあるまいしと、思いました。 ロムニーの敗北、競争原理主義者、市場原理主義者たちの敗北と捉えるのは早計でしょうが、競争が世の中を発展させる、市場こそは最良の尺度などという呪文から人々が目を覚まし始めたのではないかという予感はします。 しかし、小浜市民の狂乱(もちろんあそこに集まっていた人たちだけかもしれませんが)はなんだと、自分とこと名前が同じ発音だというだけで騒ぐ、寒いです。 ▶米大統領選:オバマ大統領再選 「財政の崖」回避が課題 TPP交渉加速か 【環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の拡大交渉に弾みが付く可能性があるが、日本の交渉参加に向けた国内調整は曲折も予想される】 【雇用拡大を目指すオバマ大統領にとって、アジア太平洋地域との関係強化は通商政策の肝。オバマ政権は交渉の加速に全力を挙げる見通しだ】 【日本が拡大交渉に加わるには、米国との事前協議で了承を得る必要があるが、日本の参加には米自動車業界などが反対している。選挙前はオバマ政権の産業界への配慮などから日米協議が停滞していた。経済産業省幹部は「再選を決めたことで、日米の事前交渉も進めやすくなるのでは」と期待する】 【ただ、国内では農業団体を中心にTPP参加への反対が根強い。首相は10月29日の所信表明演説でTPP推進に意欲を見せたが、郡司彰農相は今月6日の記者会見で「私のところに寄せられる意見は圧倒的に反対か慎重が多い」とけん制し、足並みはそろっていない】 ▶日本維新の会:石原新党と合流論浮上 【維新代表の橋下徹大阪市長は7日、市役所で記者団に「あらゆる可能性は排除しない」と発言】 【維新幹事長の松井一郎大阪府知事は7日の記者会見で、橋下氏への反論を控えているたちあがれの平沼赳夫代表らを「国を憂える気持ちは本気だ。政治家の執念を見た」と】 「国を憂える気持ちは本気だ。政治家の執念を見た」…? なんと薄っぺらな言葉かと思うのは私だけではないでしょう。 「排除しない」だの、「選択肢のひとつだ」の、この手の言葉をこの世界の人たちはたびたび使います。要は、違ったときの担保として重宝な言葉というだけです。 ▶「石原慎太郎」前都知事を襲った「30歳隠し子」情報 今後は石原に関するリーク合戦だと書きましたが、始まりました。今週の週刊新潮です。新聞広告によると、隠し子スキャンダルです。まあ、こんなこと「想定範囲」ですが。 週刊新潮は「たちあがれ日本」派のようで橋下バッシングです。週刊文春も同様です。タイトルは「後見人がついに怒った! 橋下維新への『絶縁状』」 | ||||